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Channel: これ、誰がデザインしたの?
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DesignTalks 02 「『これ、誰がデザインしたの?』取材裏話」トークイベント報告

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編集宮後です。
9月4日(日)に開催したDesignTalks 02 「『これ、誰がデザインしたの?』取材裏話」トークイベントにいらしていただいた皆様、ありがとうございました。このブログを借りて御礼申し上げます。

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当日は、取材先であるトンボ鉛筆広報、川崎さん、アイ・デザインの児山さん、書籍デザインを担当した山野さんも参加。企業やデザイナーからの視点でお話いただき、より立体的な話ができました。

いままでに取材したアイテム62件、その取材先、誰がデザインしたのか?、一言コメントをつけたシートを受付でお渡しし、それを見ながらトークを進行して行きました。

まず、連載が始まった経緯について。「え、なに、このデザイン!?」というデザインに対する渡部さんの怒り(?)や「どうしてこうなるの?」という疑問を検証するべく、そのデザインがつくられた現場を取材するというのが連載の趣旨。連載第1回で取材したプロ野球のユニフォームの話からスタートしました。

次に「特に印象に残った取材先」コーナーでは、担当者の方のお話の深さに感動して、思わず2回、3回と取材を重ねた取材先を紹介。トンボ鉛筆のMONO消しゴムと会社のロゴ、アイ・デザインが手がけた成田国際空港やJR東海のサイン計画については、会場に来ていただいた担当者の方々から直接お話をうかがいました。

「行ってみたらたくさん資料が出てきた取材先」では、森永、TOP'S、紀ノ国屋(スーパーマーケット)、鈴廣を紹介。膨大に保管されている資料の量に、老舗企業の底力を見た思いでした(ぜひ展覧会などで披露していただきたい!)。

「デザインがよく変わるもの、変わらないもの」では、よく変わるものとして、台所用洗剤を例にあげ、ラベルに入っているイラスト(手やスポンジなど)が細かく変化していくさまを説明。また、変わらないものでは、輪ゴム(オーバンド)やノート(キャンパスノート、ツバメノート、ジャポニカ学習帳)などの文具が多いという気づきもありました。

キャンパスノートを取材した際にうかがった「ノートは万人が使うものなので嫌われないデザインを心がけている」というお話にうなづいてくださるお客様が多かったです。とかく「売れるデザイン」に注目しがちですが、「嫌われないデザイン」という新しい視点が新鮮だったようです。

「ツバメノートを誰がデザインしたのか?」という話はこちらのブログをご参照ください。答えは「通りすがりの人」。歴代でもっとも衝撃的な回答でした。
http://blog.excite.co.jp/dezagen/21326208/

ほかに質問でいただいていた「インハウスデザイナーが担う役割について」「有名なデザイナーとそうでないデザイナーがデザインしたものの違い」について、お答えしつつ、会場の方からも活発に意見をいただけて良かったです。プロのデザイナーのお客様が多かったためか、スピーカーとお客様で双方向のやりとりができました。それだけ皆様の関心が高いテーマだったのかなとも思います。参加いただいた皆様、ありがとうございました。




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