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Channel: これ、誰がデザインしたの?
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紙活字 日めくりカレンダー展

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編集宮後です。10月21、22日に紙活字のトークイベントと展示を行いました。
紙活字は、文字どおり、紙でできた活字。木活字に近いのですが、紙でできているので、活字の表面をけずってテクスチャーをつけられ、誰もが気軽に活版印刷を楽しめるのが特徴です。
紙活字の考案者、和田さんに初めて取材したのは、2011〜12年のあたり。個展の会場でみせていただきました。その後、文字のデザインが調整されたり、クラウドファンディングで卓上の紙活字の活版印刷キットがつくられたりと徐々に進化していく様子を拝見していました。
和田さんが守田さんと一緒にPaperParadePrintingとして活動をはじめ、365日の日めくりカレンダーを制作したと聞いて、展示のお手伝いをすることに。本とデザインのスペース、Book&Designで展示、トークイベント、ワークショップのイベントを行うことになりました。
先週、無事にトークイベントと展示を終え、今週末にはワークショップと展示をおこないます。29日(日)には作者のPapaerParadePrintingのお二人も在廊していますので、限られた予算でどのようにオリジナルプロダクトをつくったのか、制作裏話が聞けるかもしれません(21日に開催されたトークイベントでは、そのあたりの印刷加工の裏話をたっぷりしていただきました)。展示会場には制作途中段階の校正紙やダミーも展示されていますので、自分でなにかプロダクトをつくってみたい方、ひと味違う印刷物にチャンレジしてみたい方はぜひ足を運んでみてください。
詳細はこちら。http://book-design.jp/events/130/

展示は10月29日(日)の12〜18時まで、浅草のBook&Designで開催されます。お天気がちょっと心配ですが、私も会場におりますので、ぜひいらしてください!



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1日ずつ印刷された日めくりカレンダー。御徒町の家具店WOODWORKでは額装された製品も販売中。

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右上は、卓上の紙活字の印刷キット。このキット用に開発されたインキもついていて、自宅で紙活字の印刷が楽しめます。展示会場でも販売しています。

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壁面に貼られた校正紙。紙活字を活版印刷した原画をスキャンし、Photoshop上でスクリーン線数を何パターンか変えてデータを制作。コンビニのコピー機でテスト出力し、本番の印刷に適したスクリーン線数を検討。線数を決めてから、オンデマンド印刷機で印刷し、篠原紙工で製本。中央のテーブルには製本の試作が並んでいます。




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10月21日のトークイベントの様子。PaperParadePrintingのお二人、篠原紙工の篠原社長のトークセッション。トーク終了後、活発な質問や意見交換があり、多いに盛り上がりました。印刷加工のお話が中心だったので、次回はぜひ文字デザインのお話をうかがってみたいです。

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